僕たちはどのような時に患者さんの支えになることができるのでしょうか?
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患者さんの理解者として存在できるようになる特別な一日というのが存在する。それは、いつもと違う空気が漂っている。今までにはない心のうちが吐露され、新しい支援関係、理解関係が生まれる瞬間がある。それを見逃してはならない。(医師 新城拓也)
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1296446/1314063/89675165 から要約。
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深く、深くうなずけます。本当に、これが訪れるのは瞬間です。これは、たとえば、自分が主治医であるからという長い付き合いがあるからこそ生まれるなどというものではありません。理解者ではなく医療技術者としての付き合いが長くなれば、かえってこの瞬間の訪れが難しくなるでしょう。そうなれば、自分ではない人間との新たな出会いのほうがよほど、この瞬間が訪れやすくなります。
目の前の患者さんのスピリチュアルな痛みに相対するときには、どんなに多忙であったとしても、自分の心を敏感にして、この瞬間の訪れを見逃さないように対峙する必要があります。この瞬間をうっかり無視すればそれは二度と訪れません。そして、本当の意味で「支援すること」は非常に難しくなります。
この特別な瞬間を見逃さずに数多く実感したことのある人間と、実感したことの少ない人間との間には支援者としてとても大きな力の隔たりがあります。
患者さんとの間に生まれる、この特別な瞬間を見逃さないように心を敏感にしておかなければいけない。さもなければ、知らない間に患者さんのスピリチュアルな痛みを和らげるチャンスを踏み潰しながら歩いているのかもしれないのです。
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