医療財源が不足している。
そう発言するのは容易に過ぎる気がする。
本当のニーズに応え、考え抜かれたプロセスを極めつくしてからでのみ財源問題を語る資格があると思う。資源がないので無理だ、と訴える資格があるのは、その背景に本当の意味で卓越した医療経営システムをもつもののみだ。そして、当然自分は、その資格はまだないと思っている。
「医療財源はない。」ではなく、「医療財源はある。」
足りないのはイノベーションである。
そう、考えよう。
もちろん、その定量的な根拠はない。なぜなら、それはイノベーションによってこれから生み出していくものだからである。
国は全体観をもって医療に資源配分を行っていると僕は信じている。
まあ、今は国を疑う人々が多くいるが、ならば、日本を変えるか日本を出ていけばいい。
これは、僕が信じているというだけである。
企業の地力は現場を見つめ、限られた資源を見つめ、優秀なイノベーションを生み出す中間管理職にあるともいわれる。逆に、現状の延長でのみ考え、資源がないと叫ぶ中間管理職の多い企業は、競争優位を保てず滅ぶという。
もっと資源配分をと叫ぶ前に、現場の医療者は、窮屈なその中でイノベーションを生み出そうとするのが本来業務ではないだろうか。現場をみつめ、限られた資源の中で最大のパフォーマンスを出すべき努力をするのが、診療に携わるものの使命ではないだろうか。
医療者として、財源不足を叫ぶことに時間資源を費やすのではなく、イノベーションを起こすほうに時間資源を費やしたい。そのほうが、世界をより良くすることにつながると思う。
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